瀬戸内海地域振興助成よくあるご質問

助成に関して頻繁にいただくご質問とその回答をまとめました。

他の助成制度と併願してもかまいませんか?
もちろん、かまいません。活動を安定的に進めるためには、複数の収入があったほうが安心です。助成だけでなく、寄付など、安定した財政基盤を構築していくことをお勧めします。
*当財団の「アートによる地域振興助成」とは助成趣旨が違うため併願できません。
締切をちょっと過ぎても受け付けてもらえますか?
公平性の観点より、締切厳守としています。必ず受付期間までにご申請ください。
事業計画はどのように書いたらいいのですか?
まず、時系列に沿って、なるべく具体的な実行項目やその目的などを考えてください。1年間の活動が終わったときにどんなことが達成されているか、具体的なイメージがわかるようにしてください。助成金・寄付金の集まり具合、イベントなどを実施したときには参加者からのアンケートの回答など、数値で表せるものは数値で表してください。一方で地元の人が地域の魅力に気付いたり、出会いの場となったり、ということも重要です。そうしたイメージ(目標)に近づくには何をどのようなスケジュールで進めていくのか、協力してくれる人は何人いたらよいのか、お金はいくら必要かなど、計画立案のためのリサーチも実施するとよいでしょう。
予算は大まかなものでいいのですか?
できるだけ見積もりを取って、算出根拠を明確にする努力をお願いします。活動終了時に予算が足りなくなり、新たにお金を集める必要が出てくることがないよう、計画をお願いします。プロジェクトが終わったのちは、お金は集まりにくくなります。また、まれなケースですが、助成金が使い切れず返還される場合があります。そのお金を必要としていた他のプロジェクトがあることを考え、是非、本当に必要かつ十分な予算を見積もりを取るなどして検討してみてください。
助成金の使い道で、制限されているものはありますか?
以下のものは、助成対象外となりますので、ご注意下さい。

①管理費となるもの
・事務所の家賃、水道光熱費など
・恒常的な組織の人件費(事務局コスト)
②固定資産取得のための支出、及び恒常施設の保守修繕費となるもの
・備品、パソコン・コピー機、カメラ・ビデオ機器等、固定資産となるものの購入
・事務所、会場などの設備等の保守修繕に対する費用(ただし、保存する価値のあ
 る建物の場合は考慮します)
③助成の趣旨に合わない支出
・交通機関を利用する際のグリーン車、ビジネスクラス、高額な宿泊料金
・高額な飲食を伴う接待費用
④委託費の割合が大きい場合
・外注費が大きい場合や丸投げしている場合
選考の観点に「瀬戸内の魅力の発見―活動を進めることによって、瀬戸内地域の魅力や固有の資産が掘り起こされ、磨かれていくか」という項目があります。もう少し詳しく知りたいのですが…。
当財団としては、この助成が重層的な魅力のある瀬戸内を作る一助になることを期待しています。
現在、備讃瀬戸を中心に日本だけでなく、世界中からたくさんの方が来られています。アートを鑑賞することがそのきっかけの一つだと思いますが、瀬戸内には他にもたくさんの魅力があります。具体的には瀬戸内固有の自然や景観、瀬戸内ならではの農産物や海産物、それらを使った料理、その土地らしい宿や立ち寄れる場所、祭りや芸能、工芸、固有の文化を持つ島々、その島々をめぐる船旅などがあげられます。こうした魅力を増すための様々な活動や事業の立ち上げを支援したいと考えています。

具体的には3つの柱を想定しています。
①瀬戸内海の文化を維持・保全し、次の時代につないでいく活動
②瀬戸内海の文化を基盤に新しい経済活動(生業)を起こしていく活動
③各地で活動している人同士が連携してテーマを深め、ノウハウを共有していく活動など

①については、「瀬戸内海文化研究・活動支援助成<活動支援助成>」の中にいろいろな事例があります。過去の成果報告書をご覧ください。
②は、今回新しく加わったテーマです。たとえば、瀬戸内海の産品を活かしたモノづくりや伝統的なもの(建築物なども含む)を再生させ、新しいものを開発する仕事などです。すでに利益を出している活動ではなく、その前段階の試作品作りやテストマーケティングなどの活動の応援を想定しています。結果としてそれらの活動に取り組んだ人たちの仕事作りにつながる支援ができればと考えます。
③は、例えば瀬戸内海の島と島のあいだで、あるいは島と陸のあいだで連携して、共通するテーマに取り組む活動です。瀬戸内海圏の強みを顕在化させるような活動をイメージしています。
長い目で見て、人々が瀬戸内に愛着を持ち、繰り返し通う人や移住する人、Uターンする人が増えていくことを期待しています。
選考の観点に「継続性」があるのはなぜですか?
地域で活動するには、時間をかけて取り組む粘り強さが必要とされるからです。今までの当財団の助成実績から、地域に貢献できる活動になるには、1回限りのイベントではなく、継続的に活動することが重要であると考えます。地域の中で、無くてはならない存在になるまでには時間がかかります。そのためには、中期的な展望を持ち事業計画を作っているかどうかに着目して助成したいと考えています。
2次選考のプレゼンは、どのようなことをするのですか?
申請者と選考委員が直接質疑応答をして、選考を進めていきます。申請書に書かれていることの背景や活動内容について、申請者と選考委員が直接コミュニケーションできる機会が必要と考え、このような選考方法となっています。また、2次選考に通った他の団体にもプレゼンを聞いてもらい、参考にしてもらえるような場にしたいと考えています。その場で選考委員や事務局から活動を進めるうえでの参考情報や連携先などもお伝えし、助成金が得られたときに良いスタートが切れるようにもしたいと考えています。
今まではどのような団体に助成してきたのですが?
当財団ホームページの以下リンク先をご覧ください。
瀬戸内海地域振興助成 成果報告アーカイブ