助成団体一覧
2025年度 地域振興助成「アートによる地域振興助成」「瀬戸内海地域振興助成」の採択事業が決定しました。
公益財団法人 福武財団は、活力あふれる個性豊かな地域社会の実現と発展に寄与することを目指し、「地域振興助成」として2つの助成プログラムを実施しています。
この度、厳正な審査の結果、「アートによる地域振興助成」ならびに「瀬戸内海地域振興助成」の採択事業が決定いたしましたので、お知らせいたします。
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No. 1
- 事業名
- 瀬戸現代美術展2025
- 団体名
- 瀬戸現代美術展実行委員会
- 代表者名
- 近藤 佳那子
愛知県瀬戸市は、国内外で精力的に発表し高い評価を受けている現代美術作家が数多く拠点を持つ稀有なまちである。窯業を中心に育まれた瀬戸に根付くものづくりの歴史を体感しながら、瀬戸の美術作家と共にリアリティを持って展覧会を開催する。瀬戸現代美術展を3年に一度継続的に開催し続けることで、展覧会やイベントを通して街と作家との関係をつくり、やきもののみではない瀬戸の新たな価値・文化を創造することを目指す。
- 活動地域
- 愛知県瀬戸市
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No. 2
- 事業名
- Art and Tidal Flats
- 団体名
- Art and Tidal Flats
- 代表者名
- 槙原 泰介
東京湾に残る自然干潟。そこには潮の満ち引きで現れる前浜と広大な葦原があります。様々な由来で生息する植物や生物に出会える所であり、製鉄所やアクアライン、霞の向こうの富士山や高層ビルを背景にして、かつて浮世絵にも描かれた原風景に繋がっています。アートを通じてこの干潟への関心を高め、風景や環境の保全に寄与することを目的に、場に関係する制作や公開、ワークショップ等を行います。
- 活動地域
- 千葉県木更津市畔戸 小櫃川河口干潟一帯
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No. 3
- 事業名
- 炭鉄港アートプロジェクト2025
- 団体名
- 炭鉄港推進協議会
- 代表者名
- 桜井 恒
2019年に日本遺産に認定された「炭鉄港」による地域活性化を目的に立ち上げられた団体で、これまで北海道の空知・室蘭・小樽などのエリアでガイド養成、普及啓発フォーラム、サイクリング、教育旅行誘致、小中学生等向けの出前講座など、多岐に渡る事業を実施。地域内のシビックプライドの醸成、そして地域外への発信・巻き込みの両輪で活動し、地域振興に成果を出してきた。2024年には、初となる炭鉄港アートプロジェクトを開催。
- 活動地域
- 北海道岩見沢市をはじめとする炭鉄港エリア
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No. 4
- 事業名
- 山中suplexアーティスト・イン・レジデンス&国際ラーニングプログラム
- 団体名
- 山中suplex/Yamanaka Suplex
- 代表者名
- 堤 拓也
大津市と京都市の山間の県境に位置し、2014年に設立。様々な素材を扱える工房施設、屋外での大規模な作品制作を可能とするスタジオ事業にくわえ、近年は国内外の文化実践者と協働し、トークイベント、展覧会、ワークショップ、レジデンスなどの事業を企画・実施。2024年よりレジデンス事業にラーニング事業を組み合わせ、山中suplex周辺地域の資源や文化に着目した企画を実施している。
- 活動地域
- 滋賀県大津市山中町
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No. 5
- 事業名
- UNZEN--自然災害と表現をめぐるアートプロジェクト
- 団体名
- UNZENプロジェクト
- 代表者名
- 砂守 かずら
UNZENプロジェクトは、写真家・砂守勝巳の作品《黙示の町》の撮影地・長崎県島原半島を訪れたことを機に、2019年より活動を開始。雲仙・普賢岳の噴火災害に焦点をあて、記録と記憶の継承をテーマに、フィールドリサーチや展示を行っている。火山による自然の恵みや影響にも着目しながら、被災地と芸術表現の関わりを探求。地域内外のアーティストらとの交流を深め、表現活動を通じた地域の活性化にも取り組む。
- 活動地域
- 長崎県島原市/南島原市/雲仙市
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No. 6
- 事業名
- Circulation for Temporary Commons -土地が循環していくための、それぞれの作法-
- 団体名
- Temporary Commons 実行委員会
- 代表者名
- 上原 啓五
東日本大震災で津波被害を経験した仙台市沿岸部にて「コモンズ(共有地)」をテーマにプロジェクトを展開。かつて、松林や谷地から共同作業で地域資源を得た集落は、石油化学製品の代替が進みコモンズを失った。しかし、住民は資源とともに暮らしを作った記憶を持ち、今日まで受け継がれている。この記憶を端緒にアーティストらが地域へ介入、持続的な資源循環を見据え「現代的なコモンズ運営は可能か」という問いへ応答を試みる。
- 活動地域
- 宮城県仙台市沿岸地域
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No. 7
- 事業名
- イミグレーション・ミュージアム・東京
- 団体名
- NPO法人音まち計画
- 代表者名
- 岡部 修二
美術家の岩井成昭が主宰する「IMM東京」は、2011年から地域に暮らす海外ルーツの人びとの生活様式や文化背景を紹介し、それが日常の中で変容していく諸相を「適応」「保持」「融合」という3つのキーワードから探るプロジェクト。また、これまで施設を持たず、様々な場所でそのとき限りのプログラムを展開してきた。それらを通じて、多文化社会について参画していくプラットフォームの形成を目指していく。
- 活動地域
- 東京都足立区
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No. 8
- 事業名
- River to River 川のほとりのアートフェス 2025
- 団体名
- ya-gins
- 代表者名
- 八木 隆行
2012年、前橋市中心街の空き店舗をDIYで改修しオープン。県内外のアーティストの展覧会や演劇、音楽ライブを企画し、地域交流の場となる。アーツ前橋の連携企画にも参加してきた。2019年、旧本間酒造跡で「ソウウレシ」展を主催し、地域の記憶や魅力を発掘。歴史的建造物やアートスペース等を活用し「River to River 川のほとりのアートフェスティバル」を2021年から3回開催している。
- 活動地域
- 群馬県前橋市中⼼市街地(前橋市千代⽥町、住吉町など)
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No. 9
- 事業名
- 保見アートプロジェクト
- 団体名
- 中島法晃(保見アートプロジェクト)
- 代表者名
- 中島 法晃
保見アートプロジェクトは、2019年以来、外国人が3,500人以上暮らす保見団地において、自治区や愛知県住宅供給公社、豊田市等と連携し、落書きや粗大ごみの不法投棄等の問題が山積する象徴の場所になっている共有スペースの壁やごみ集積所を住民との協働によりアート作品に変え、国籍を越えた交流の場を創出している。多文化共生社会の実現の第一歩として相互理解が進みつつある現状である。
- 活動地域
- 愛知県豊田市保見ヶ丘(保見団地)
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No. 10
- 事業名
- みかんコレクティヴ2025
- 団体名
- 紀南アートウィーク実行委員会
- 代表者名
- 藪本 雄登
和歌山県紀南/熊野地域の歴史文化や風土の本質を再発見・再整理し、現代アートを通じてその価値を全世界に発信、国内外の様々な地域や人との文化的な交流を促進しています。2021年は国際芸術祭として開催。2022年からはより地域に根差すべく、紀南の特産品「みかん」を中核に据えたプロジェクト『みかんコレクティヴ』をスタート。 みかんの新たな価値を再考することで、地域文化を未来に繋いでいくために継続的に活動しています。
- 活動地域
- 和歌山県 紀南地域(主に田辺市・白浜町)
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No. 11
- 事業名
- クロスプレイ東松山
- 団体名
- 医療法人社団保順会
- 代表者名
- 辻 守史
埼玉県東松山市内の高齢者福祉施設「デイサービス楽らく」に常設のアーティスト・イン・レジデンス機能を設置。美術・文学・音楽・ 演劇・舞踊・伝統芸能等のアーティストを招き、作品創作やリサーチを通じて利用者や職員と文化的な交流を図る。また地域の文化・教育施設等と連携し、住⺠との交流を行う。活動で得られた知見を広く発信し、芸術・福意分野の実践者と交流することで、有機的なネットワーク構築に取り組む。
- 活動地域
- 埼玉県東松山市、比企郡
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No. 12
- 事業名
- 釜川クロッシング!
- 団体名
- ⼀般社団法⼈ 釜川から育む会
- 代表者名
- 中村 周
釜川および、その周辺地区に関⼼のある会員が連携し、周辺住⺠や店主と協働しながら釜川地区の良好な環境形成を図り、魅⼒的で、活⼒のある地域を育むことを⽬的に活動。空き地、空き家、空きビル等を活⽤したクリエィティブ⼈材の活動、交流の場の形成や釜川の環境調査、学習イベント等を実施している。また、2020年10⽉から、釜川周辺エリアにおける官⺠連携のプラットフォーム「カマクリ協議会」に参画。
- 活動地域
- 栃木県宇都宮市釜川周辺エリア
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No. 13
- 事業名
- モアザンヒューマンと共存/ Cohabitation with More than Human
- 団体名
- The Termites
- 代表者名
- James Jack
「The Termites」実⾏委員会は、アートを介した⽣態系の循環プロセスに焦点を当て、地⽅におけるコミュニティの形成とアートを介した持続可能な活動の可能性を探ります。
- 活動地域
- 香川県⼩⾖島町池⽥
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No. 14
- 事業名
- マツモト建築芸術祭2026
- 団体名
- マツモト建築芸術祭実行委員会
- 代表者名
- 齊藤 忠政
国宝松本城や旧開智学校をはじめ、明治から昭和期の土蔵建築や看板建築、世界的建築家 伊東豊雄氏の現代建築など見応えある建築物が数多く存在する松本市中心部。それら多様な名建築の活用法を見出し、取り壊されつつあるノスタルジックな建物の保存への機運を高めようと、建築とアートを組み合わせ、街全体を会場とする芸術祭を開催。街歩きをしながら会場を回ってもらうことで、街の活性化や経済効果に貢献しようと活動する。
- 活動地域
- 長野県松本市
採択事業1.アートによる地域振興助成(事業助成)
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No. 1
- 事業名
- 高井神島の「まんがの島」化による自立に向けた「まんが教室」開講準備事業
- 団体名
- なたおれの木
- 代表者名
- 木村 定
⼈⼝減少が⽌まらない島の活性化のため、まんが家から原画提供を受けて空き家等に壁画を描くプロジェクトをすすめています。関係人口を更に増加させるため、さらには島での滞留時間と消費金額を増やすため、これまでに醸成してきたまんが家との関係と、廃校となった小中学校の建物を活用してこれから、まんが家が直接まんがの描き方を教授する「まんが学校」事業をはじめようとしています。
- 活動地域
- 愛媛県越智郡上島町 魚島群島 高井神島
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No. 2
- 事業名
- 歴史的建築物の保存・活用促進事業:西国街道三原本町の地域資源を未来へつなぐ人材・コミュニティづくり
- 団体名
- 株式会社まちづくり三原
- 代表者名
- 赤利 俊彦
三原市で創業支援や移住促進などの地域活性化事業を行うまちづくり会社。歴史的建築物の残る本町地区においては、豪商跡である古民家の再生や、物件所有者と利用希望者への支援を行ってきた。まちなみを構成する物件の保存や活⽤を通じて、まちづくりの目線から、三原が「まちの担い手」たちの個性を発揮する実験・挑戦の場となり、これを通じて地域への愛着や縁を深めていくような関係性や事業づくりを目指している。
- 活動地域
- 広島県三原市本町地域
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No. 3
- 事業名
- 高校生たち若者世代による白石踊継承活動
- 団体名
- 白石踊会
- 代表者名
- 河田 裕善
⽩⽯踊が国の重要無形⺠俗⽂化財に指定されたのを機に、⽩⽯踊の継承と発展のため、⽩⽯島の住⺠を中⼼に設⽴された。以来、各種の公演活動や笠岡市との協働による⽩⽯踊ツアーや、海外または他の自治体からの賓客への白石踊披露など観光振興と広報の⾯でも貢献してきた。⽩⽯踊はユネスコ無形⽂化遺産登録され、⽩⽯踊会は⽂部科学⼤⾂表彰などの受賞実績もある。高校生の探究活動としても全国的に注目されている。
- 活動地域
- 岡山県笠岡市内(白石島を含む)
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No. 4
- 事業名
- 相互扶助コミュニティにおける次世代型大工育成プロジェクト
- 団体名
- リノベイティブ大工育成学校
- 代表者名
- 榎 優志
私たちは「ヒト・モノ・コトのクリエイトが生まれ続ける場所」をコンセプトに、プロの大工と素人がごちゃ混ぜになりながら家づくりの技術・技能を学び、クリエイトすることの面白さを分かち合うことのできるコミュニティづくりを目指しています。現在も相互扶助文化の残る大崎下島・久比を拠点に、空き家の増加、大工・職人の減少といった社会課題に対し、これからの家づくりの担い手像について、実践を通じて探求しています。
- 活動地域
- 広島県大崎下島久比集落
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No. 5
- 事業名
- ニュー尾道保存計画
- 団体名
- ニュー保存研究会
- 代表者名
- 松尾 孝之
1960年から1990年代に作られた物や商業施設には”ニュー〇〇”という名前が多く使用された。この時代区分を”ニューの時代”と定義し、文化財と同様に調査・保存することでその価値を見直すことを本プロジェクトの目的とする。尾道の斜面地に建てられた古い街並みや神社仏閣に対して、”ニューの時代”に建てられた建物や文化も同様に尾道の景観維持に重要な要素であることを認知してもらうことにある。
- 活動地域
- 広島県尾道市
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No. 6
- 事業名
- 「地域の名人」の文化継承アーカイブとアクティビティ造成
- 団体名
- 一般社団法人arc
- 代表者名
- 藤田 然吏
一般社団法人arc(あるく)は、専門家とともに地域を「あるく」ことで、見慣れた風景の中から新たな価値を探索し、教育・観光事業につなげる事を目的に活動しています。理念は、「かたいものをやわらかく」。地域の持つ歴史・文化・伝統・大地に生きる動植物・生態系の魅力を発見し、各種プログラムやアクティビティを提供する事で、人と人、人と自然のつながりを創出することに努めます。
- 活動地域
- 香川県高松市塩江
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No. 7
- 事業名
- Tainohata project - 多井畑空き家協働改修プロジェクト -
- 団体名
- Tainohata project - 多井畑空き家協働改修プロジェクト -
- 代表者名
- 西谷 聡汰
常時自由に利用できる協働のオープンスペースを創出し、子どもからご年配の方、学生や親御さんなどあらゆる世代、どんな立場の方でも気軽に使うことができる、地域の新しい居場所であると同時に、野菜作りや地域行事、イベント、お店などの「やってみたい」にチャレンジできる、自由で開かれた共有空間を提供する活動団体。地域広報誌の作成やまちの子ども会の活動の引き継ぎなどまちづくりの活動も継続して行う予定である。
- 活動地域
- 兵庫県神戸市垂水区塩屋~多井畑
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No. 8
- 事業名
- ~石材加工体験や島民との交流を通じ、犬島の歴史と暮らしを学ぶ学生プログラム~
- 団体名
- 大阪工業大学学生プロジェクトチーム
- 代表者名
- 勝田 壮
2022年6月、直島、豊島、犬島のアート施設を訪れ、フィールドワークや島民インタビューを実施。犬島を題材にソフトプログラムや新施設案を提案し、オンライン発表。2023年9月に犬島展示会を実施し、外国人観光客向けパンフレット作成や島民との意見交換会を定期的に実施。島の景観デザインや古民家再生調査も行っている。
- 活動地域
- 岡山県岡山市東区犬島
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No. 9
- 事業名
- 白市町家保存・再生・活用プロジェクト
- 団体名
- NPO法人白市町家保存会
- 代表者名
- 伊原 聡子
2023年8月に白市町家保存会が発足。広島県東広島市高屋町白市地区に現存する文化財をはじめとする近代和風建築の保存、再生及び活用と、その歴史的文化遺産の普及・啓発に関する事業を行い、次世代に継承するまちづくりと環境、景観保全を進める非営利活動を行う。 2024年8月NPO法人白市町家保存会設立。
- 活動地域
- 広島県東広島市高屋町白市
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No. 10
- 事業名
- 島の空き家”家島BASE”を活用した学生活動「HRA」(*Home Reborn Activation)
- 団体名
- いえしまコンシェルジュ株式会社×流通科学大学辻本乃理子ゼミ
- 代表者名
- 中西 和也 辻本 乃理子
「島の暮らしを存続させる」いえしまコンシェルジュと地域社会への貢献及び実践教育を重んじる流通科学大学辻本乃理子ゼミが協働で、家島をフィールドとして、地域課題の解決・実践教育を目的として活動する。 1年目23年度は乃理子ゼミによる家島を知るためのフィールドワークを実施。 2年目24年度は学生の活動拠点となる場づくりのため、家島の空き家改修活動をいえしまコンシェルジュと辻本乃理子ゼミの学生とともに活動開始。
- 活動地域
- 兵庫県姫路市家島町
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No. 11
- 事業名
- 安芸⾼⽥市の空家再⽣事業「⼟に還る家」:廃棄物問題をベースとし、瀬⼾内広域圏をつなぎ、地域資源 を活⽤したエコロジー実践の場を作る
- 団体名
- Yellow River College
- 代表者名
- 福田 惠
本団体は、アーティスト、キュレーター、デザイナー、建築家など、分野を超えたクリエーターが協同するコレクティブ。安芸高田市にある空き家改修計画を契機に2021年に結成。人間の自然との関わりや、風土の中で生まれ育つ生活様式・価値観・課題など、およそ人間と人間の生活に関わる総体を広義の「文化芸術」と捉え、芸術文化の振興、地域社会の発展、あらたな思想の構築や価値体系の創出を目的とし活動している。
- 活動地域
- 広島県 広島市、及び安芸⾼⽥市
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No. 12
- 事業名
- 男木島グッドサイクル道場PJ
- 団体名
- 明治大学地域デザイン(川島範久)研究室
- 代表者名
- 山崎 直樹
環境ポテンシャルをいかすエコロジカルな地域・建築デザインを目標とし、島内唯一の寺と納屋の保存活動を畠中夫妻と協力して行なっている。また、島外に拠点を持つ本研究室という立場だからこそ、島民と移住者を繋ぐことができる。外部の人間である私たちが島内で活動しつつ、新しい道場を男木島のコミュニティの中心として島民に受け入れてもらう第一歩として、隣接する納屋を「宿泊施設兼交流スペース」に改修する。
- 活動地域
- 香川県高松市男木町