活動レポート
2023年9月20日瀬戸内助成
vol.18 香川初!次世代に繋ぐ地域活性型伝統芸能継承事業(十獅会)の活動紹介
■十獅会とは十獅会(十河獅子連合会)といい鰹宇神社の氏子である18 自治会を基にした、獅子を有する8 団体の若者を中心とした団体。【100 年後に十河の獅子を残す】■既存獅子の活性化並びに持続可能な体制づくりを行う■十河の住民なら誰でも参加できる獅子を確立する■鰹宇神社の賑わいをつくりだす■伝統芸能である獅子舞の存続方法を域外へ発信させる を活動理念とし自治会を越えて広域的に活動をおこなっている。
2023年度、瀬戸内海地域振興助成の新規・チャレンジ助成で採択。
■活動紹介
香川県下には800 組の獅子が現存しているといわれています。そのほとんどは「自治会」を母体として活動しています。 しかし、自治会離れといわれている昨今、我々の十河地区も例外ではなく加入率は 40 %を下回っています。活動当初は、自治会ベースである獅子を活性化するべく取り組んできました。しかし、未来を見据えたときにこのままでは継続は難しくなると思うようになりました。 自治会は高齢化し、担い手不足は待ったなしです。 そこで、自治会加入関係なく、十河の住人であれば参加できる獅子を作ることを目指すこととなりました。
現在は「十河獅子教室」(4 9 月、 10 月 秋季例大祭)を基軸に活動をしています。獅子をやりたい子どもを募り、秋のお祭りに向けて練習を行っています。コロナ禍から開始した取り組みですが、少しずつ増えてきており、未就学児~高校生までおよそ 30 名に教えています。子どもたちに獅子を教えるだけではなく、保護者との繋がりが構築できるようになっています。地域の伝統芸であると同時に、コミュニティ作りとしてもこれまで受け継がれている背景があります。我々はそこも重視しており、普段の活動から横の繋がりができるように取り組んでおり、獅、獅子以外の活動も取り入れています。子以外の活動も取り入れています。
ビーチクリーン
活動
地域活動、特に伝統的なものに対して「新しいこと」を行う際には様々な障害が出てきます。ですので、活動のスピードをゆっくりとしてきました。地域内活動に積極的に参加し、お祭り でも率先して動きました。地域内での認知度を上げ、活動目的を知ってもらうことが重要であり、長く活動していく為にはとても大切なことと感じております。
十河獅子教室
獅子には道具が必要となりますが、現在は寄せ集め的なものを使用しています。ですので、香川県の伝統工芸品である「讃岐のり染め」の油単(胴部分)や「讃岐獅子頭」を調達するべく、資金調達計画を立てて きました。今回の瀬戸内地域振興助成を活用できたおかげで、令和5 年夏に は 親獅子 、 子獅子 、 共に購入の目途が立ちました。 この先の活動を 考えたときに、非常に高価なものですが絶対に必要不可欠となってきます。伝統というものの周りには、たくさんの方々の協力が不可欠であり、そういったものも考え、取入れながら活動をしていかなければならない と考えています。
現在使用中の道具
■今後の展開
本物の道具が調達できることで、獅子を見てもらう機会創出を増やしていきたいと考えています。域内はもとより、域外に出ることで、子どもたちにも多くの刺激があると思います。より獅子の楽しさを体感できるでしょうし、その姿は見ている子どもたちにも伝わると思
います。また、我々の取り組みを多くの方に知ってもらうこともできます。そのことで、県下の獅子が長く継続していく一助にもなろうかと考えています。
(十獅会 谷本匡良)
■十獅会Facebook:https://www.facebook.com/profile.php?id=100091902853518