活動レポート

2019年11月25日中間報告・成果発表大会

Vol.03 中間報告会を実施(2019年度 瀬戸内海地域振興助成)

■中間報告会について
2019年度 瀬戸内海地域振興助成の助成先7組の方々を対象に、参加者の方々が活動の進捗を報告し合い、その中で参加者が自身の活動を振り返り相互に学び合うことを目的として、大三島(愛媛県今治市)にて1泊2日の中間報告会を実施しました。
このような会を実施する際、当財団では開催地にもこだわっています。
会議室の中に閉じこもるのではなく、地域で活動する人たちと交流する機会をもち、現場から学ぶ視察を行うようにしています。今回は、2016年度に助成を行った「NPOこれからの建築を考える 伊東建築塾」の方々、2010年度から断続的に助成を行ってきた「芸予諸島に残存する古民家を住み継ぐための持続的・実践的活動」のチームの活動拠点があるため、愛媛県今治市大三島にて開催しました。


■活動進捗の報告とワークショップ
助成先の方々より、自分たちの活動紹介や進捗の報告、課題や今後の展望について発表いただきました。全員が他のプロジェクトの報告を聞きながら、各々のプロジェクトを振り返る機会となりました。
ワークショップでは、各プロジェクトの抱える課題を基に3つにグループ分けをし、選考委員や財団スタッフも加わり、ワークショップを実施しました。


中間報告発表の様子


ワークショップの様子


■地域の活動視察
大三島で活動する㈱大三島みんなのワイナリーに葡萄圃を見学させていただき、ワイナリーの事業についてお話いただきました。
ワイナリーの事業では、葡萄の苗木オーナー制度や試飲会・収穫イベントなどを実施しており、島内の方以外にも東京などの遠方より試飲会などのイベントに参加される方もいるとのこと。地域の人と一緒に、地域でつくる葡萄やワインを通して、よい交流の循環が生まれており、少子高齢化という問題を抱える地域での“農業再生”の事例から、地元や都市部との関り方について学べるところが多くありました。


葡萄圃視察の様子


■懇親会
「NPOこれからの建築を考える 伊東建築塾」で運営している、大三島みんなの家にて懇親会を実施しました。大山祇神社の参道沿いに位置し、旧法務局を高校生を含む地元の方々の協力を得ながら改装した建物。
「NPOこれからの建築を考える 伊東建築塾」の活動について、みんなの家のスタッフさんに地域の人と共に、地域のものを使い、地域をいかに楽しい場所にするか考える伊東建築塾の想いについて語っていただき、伊東建築塾の地域づくりについて学ぶ機会となりました。

旧法務局を改装した大三島みんなの家


当財団では、助成先の皆さんが活動する地域の外に仲間や相談できる場所があり、課題を共有し、互いに学び合えることが、継続していくうえでとても重要だと考えています。参加された皆様にとって、後半の半年間の活動にプラスとなる2日間となりましたら幸いです。

(2日目に実施した地域の活動視察:「芸予諸島に残存する古民家を住み継ぐための持続的・実践的活動」の視察の様子については別のレポートで報告させていただきます)