島で働く人たち 

( VOICE )M.Kさん(美術館運営・地域支援部 アルバイトスタッフ)

/ 財団での職歴 /

2021年
入社 李禹煥美術館・地中美術館チケットセンターで勤務

直島での生活は、私にとっての
「Benesse=よく生きる」の実現でした。

Q1)ここで働こうと思ったきっかけを教えてください。

直島に来るまで、モノがあふれた都会で24時間仕事漬けの心身ともに疲弊するような生活をしていました。そんな中、もともと好きだったアートに関わる仕事に携わりたいと調べていたらここを見つけたんです。直島には入社数年前にも来島したことがあり、自然が豊かなこの場所にも作品にも感動しましたし、「こんな素敵な場所で働きながら、これからのことを考え直したい」という思いがありました。入社して3年目になりましたが、期待を超える満ち足りた日々を過ごしています。

Q2)どんな仕事をしていますか

主に李禹煥美術館と地中美術館のチケットセンターで勤務しています。李禹煥美術館では展示室での作品保護、お客様の鑑賞のお手伝い、ミュージアムショップでの販売業務などをしています。チケットセンターでは主にチケット販売、お客様の周遊のサポートなどを担っています。
美術館ではお客様に大きな声でのおしゃべりを控えていただくなど、お客様にご協力をお願いする場面が多く恐縮することもありますが、作品空間を守るためにしっかり伝えなければなりません。
また、展示室ではお客様からの作品に関する質問にお答えすることもあります。マニュアルはありますが、やはり自分自身で関心を持って勉強し、どのように伝えるかを自分で考えることも必要です。鑑賞のお手伝いをすることで、最初は作品に興味がなかった方たちが興味を持ってくれたり、もっと好きになったと言ってくれたりすることはとても嬉しいです。私自身この島も美術館も大好きなので、お客様にも気持ちよく周遊していただきたいと思っています。

Q3)ここで働くことの魅力は何ですか

アートにどっぷり浸かれることです。美術館の中にずっといられるのはすごく贅沢なことですね。一日の中の時間や季節によって作品の表情は刻々と変わるので、長く勤めるうちに自分にとっての「好き」が変わっていくなど、新たな発見を得ることができます。
仕事を教えてもらう体制はしっかり整っていますし、業務にも慣れやすいと思います。周囲のスタッフも自分と同じ境遇だったり、夢に向かってすごく頑張っていたりする人が多く、「人がいい」と感じることが多いです。島の景色も良いですし、1年いたらいろんな経験ができると思います。

Q4)あなたにとっての「 Benesse=よく生きる」とは何ですか

直島に来てから「自分にとって『よく生きる』ってなんだろう」とすごく考えるようになりました。
直島には自分にとって必要なものが必要以上にありません。また、夕日や星を見るために外に出るなど、1日の流れを体感しながら生活するようになりました。そんな環境が自分にしっくりときていて、ここでの生活が自分にとっての「よく生きる」なのではないかと感じています。春夏秋冬過ごす中で、その感じ方も1年目、2年目と全く異なっています。そんな気づきも直島に来なかったらなかっただろうなと思います。

( FLOW )一日の流れ

9:00
出勤 朝礼や掃除、作品に異常がないかのチェックを行うなど開館の準備をします。
10:00
展示室での監視、島内周遊や鑑賞のサポートなどの接客業務が中心です。日中に交代で休憩をとります。
17:00
閉館 掃除などの片づけを行います。最後は終礼でその日あったお客様からの質問や改善点を共有するなどしています。
17:45
退勤(開館時間によって異なります。)