助成活動ニュース
2022年3月23日 助成活動
2022年度 地域振興助成「アートによる地域振興助成」「瀬戸内海地域振興助成」の採択事業が決定しました。
公益財団法人 福武財団は、活力あふれる個性豊かな地域社会の実現と発展に寄与することを目指し、「地域振興助成」として2つの助成プログラムを実施しています。
この度、厳正な審査の結果、「アートによる地域振興助成」ならびに「瀬戸内海地域振興助成」の採択事業が決定いたしましたので、お知らせいたします。
■採択事業
1.アートによる地域振興助成(事業助成)
2021年10月1日(金)~29日(金)の申請期間中に115件の申請があり、新規8件、継続4件、合計12件の事業が採択されました。
申請いただいた事業全体として、この2年において世界的にも社会に大きな変化をもたらした新型コロナウイルスによって、地域型芸術祭ではなく、アーティスト・イン・レジデンスの手法であったり、アーカイブの視点が強い取り組みだったりと、より深く継続的に地域へ関わっていこうとする活動が増えてきた変化が見られました。
新規では、自然などその土地の持つリソースや固有の地域性を浮き彫りにする取り組みや、現代社会において今後さらに重要度の高まる医療・介護に関連する取り組み、被災地におけるアート作品重要性を考える取り組み、観光に依存しない地域の魅力づくり等、アートを媒介に様々な地域課題とそこに住む人に向き合う取り組みを行う団体が採択となりました。
また、継続して採択された団体にも新たな発展性や地域への定着が見られ、今後の活動が期待されます。
No | 事業名 | 団体名 | 代表者名(敬称略) | 活動地域 | <新規> |
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1 | 葦の芸術原野祭 | 葦の芸術原野祭実行委員会 | 川村 喜一 | 北海道斜里町(知床半島) |
2 | 白老文化芸術共創 - ROOTS & ARTS SHIRAOI - 2022 | 白老文化観光推進実行委員会 | 熊谷 威ニ | 北海道白老町 |
3 | 北奥のF"UNKASAI(ホクオウノブンカサイ) | 風景屋 | 小林 徹平 | 青森県十和田市、秋田県鹿角郡 |
4 | River to River 川のほとりのアートフェス2022 | ya-gins | 石井 隆行 | 群馬県前橋市 |
5 | クロスプレイ東松山 | 医療法人社団保順会 | 辻 守史 | 埼玉県東松山市 |
6 | 原泉アートデイズ!2022 | 原泉アートプロジェクト | 羽鳥 祐子 | 静岡県掛川市原泉地区 |
7 | 紀南アートウィーク2022(仮称) | 紀南アートウィーク実行委員会 | 藪本 雄登 | 和歌山県有田川町、田辺市上芳養町 |
8 | 熊本地震で損壊した田中憲一作品を修復して御船地域の文化復興を牽引する事業 | 熊本地震 田中憲一の画を救う会 | 渡邊 秀和 | 熊本県御船町 |
<継続> | ||||
1 | イミグレーション・ミュージアム・東京(通称:IMM) | 特定非営利活動法人 音まち計画 | 岡部 修二 | 東京都⾜⽴区千住 |
2 | UNMANNED無人駅の芸術祭/大井川 | 特定非営利活動法人クロスメディアしまだ | 大石 歩真 | 静岡県島田市及び川根本町 |
3 | MAT,Nagoya 2022 地域交流プログラム | Minatomachi Art Table, Nagoya | 吉田 有里 | 愛知県名古屋市港区名港 |
4 | 高見島プロジェクト2022 | 高見島プロジェクト | 内田 晴之 | 香川県多度津町高見島 |
採択事業の紹介(PDF)
2.瀬戸内海地域振興助成
2021年9月1日(水)~30日(木)の申請期間中に29件の申請があり、新規6件、継続4件、合計10件の事業が採択されました。採択となった活動は、地域の特性や魅力を尊重し、次世代に継承していく取り組みです。瀬戸内海流域ではより空き家問題が浮き彫りとなり、改修して活動に活かしていく等、各地域で様々なアプローチによって課題に向き合っていらっしゃいます。他にも海との接点を広げる取り組みや、新たに地域の文化を作るもの、過去の文化を守るもの、産業化の仕組みを取り入れたもの等、瀬戸内海沿岸の歴史を今後に繋げ、地域に活力を生み出す事業を採択いたしました。
No | 事業名 | 団体名 | 代表者名(敬称略) | 活動地域 |
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<新規> | ||||
1 | 古民家転生:塩江の生きたアーカイヴを体験できる宿泊施設事業 | 一般社団法人トピカ | 立川 淳 | 香川県高松市塩江町 |
2 | 神社を拠点とした古き良き風習と共に育てる地域コミュニティーきずな構築プロジェクト | 小豆島夏詣運営委員会 | 大和 美祈 | 香川県小豆島町・土庄町 |
3 | 道西喜代吉氏画集展覧会 | 真鍋島公民館自主講座(真鍋島歴史文化研究会) | 武井 優薫 | 岡山県笠岡市真鍋島 |
4 | 瀬戸内海の景観と良好な環境を保全し創造する、空き倉庫地活用の「海のdesignコミュニティ」プロジェクト | UMEプロジェクト | 林 秀俊 | 広島県尾道市浦崎町 |
5 | すなみ映画祭 | 一般社団法人あみだす | 橋本 康太 | 広島県三原市 |
6 | 上島町における「空き家の利活用による移住促進」を主な事業内容とするNPOスタートアップ | 特定非営利活動法人かみじま町空き家よくし隊 | 川畑 良文 | 愛媛県上島町 |
<継続> | ||||
1 | 地域を知り、地域に誇りをもつ「ジオクルーズ」の開発 | 讃岐ジオパーク構想推進準備委員会 | 長谷川 修一 | 香川県全域 |
2 | 瀬戸内海の離島集落における「生きた景観づくり」~ 空き家の活用と男木島らしい景観継承に向けた情報分析と発信 | 安部良アトリエ一級建築士事務所 | 安部 良 | 香川県高松市男木島 |
3 | 小林和作旧居再起動計画+ | NPO法人尾道空き家再生プロジェクト | 豊田 雅子 | 広島県尾道市 |
4 | レモンチェッロ酒造でつなぐウィズコロナ時代の観光構築 | 株式会社瀬戸内ジャムズガーデン | 松嶋 匡史 | 山口県周防大島町 |
採択事業の紹介(PDF)
3.アートによる地域振興助成(研修助成)*非公募
この助成プログラムは、アートプロジェクトの運営に関わる人に学びの機会を提供することにより、各地のアートプロジェクトの継続・発展に寄与することを目的として2019年度から新たにスタートしたものです。
助成対象者は、
・当財団の助成を受けたアートプロジェクトでの活動経験があり、今後のプロジェクトの継続・発展への寄与が期待される人。
・日本国内で実施される芸術祭、アートプロジェクトを海外から学びに来る人(要推薦)です。
上記の人を対象とするため非公募としています(選考会での審査は行います)。
2021年10月15日(金)~11月16日(火)の申請期間中に6件の申請があり、3名への助成が採択されました。弊財団および日本国内各地の芸術祭のご協力のもと、現場を中心に研修していただく予定です。
No | 氏名(敬称略) | 主な事業・所属団体 | 出身国・地域 | |
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1 | 吉田 盛之 | 一般社団法人 佐渡国際芸術推進機構(さどの島銀河芸術祭実行委員会) | 日本・新潟県 | |
2 | 兒玉 絵美 | 特定非営利活動法人クロスメディアしまだ | 日本・静岡県 | |
<海外> | ||||
3 | 董 雪 | 山東桃花島芸術農村文化観光発展有限公司 | 中華人民共和国 |
●アートによる地域振興助成(事業助成)
現代アートのもつメッセージ性を軸としながら、地域住民や行政と協働して、その土地の独自性を生かした地域文化の振興に資する事業を対象としています。日本国内におけるアートプロジェクトの立ち上げと継続的発展を目的として助成しています。
※2023年度の公募については、2022年6月下旬頃、財団のホームページに掲載予定です。
●瀬戸内海地域振興助成
瀬戸内海地域の文化力向上に資する、伝統芸能・工芸の振興、地元産品を活かした地域産業おこし、古民家の改修・保存・活用などの活動を通して、瀬戸内海と関わりを持ち、移住・定住に結びついていく事業を対象としています。
※2023年度の公募については、2022年6月下旬頃、財団のホームページに掲載予定です。
【本件に関するお問い合わせ】
公益財団法人 福武財団 事務局 〒761-3110 香川県香川郡直島町2249-7
TEL: 087-892-4455 (平日 月~金の9:30~16:30)
助成担当/内田、岡田
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